【おすすめ作品紹介】今こそ読みたい!韓国文学

韓国の本

こんにちは、はなるです!

韓国語学習を始めた方で、韓国文学についても読んでみたいな…?
とお思いの方はいませんか?

2024年にはアジア人女性初、作家のハンガンさんがノーベル文学賞を受賞されました。
その影響もあり、日本の書店にも韓国文学コーナーができたりと話題になっています。

ただ、韓国文学といっても幅広く、何から読めばいいかわからない、という方に
おすすめの韓国文学の翻訳本をご紹介できればと思います!

韓国語の勉強を始めて、韓国文学も読んでみたくなった!

韓国文学 おすすめ

フェミニズム・ジェンダー系 テーマの作品

韓国文学ではフェミニズムやジェンダーをテーマとした作品が多く
韓国の社会背景や縦社会の文化からくる様々な差別や抑圧を描く話が話題となることもあります。

日本と韓国の社会背景は似ている点も多いため、
「自分のことみたい」と共感しながら読める本がたくさんあります。

是非初めの一冊として手に取ってみてはいかがでしょうか。

『82年生まれ、キム・ジヨン』 チョ・ナムジュ (斎藤真理子 訳) 


主人公は1982年生まれの女性、キム・ジヨン。
当時のありふれた名前「ジヨン」の人生を通して、
家庭(親戚付き合い)・キャリア・育児などにおいての
当時の女性の生きづらさが描かれています。

韓国では社会現象になるほど話題となった作品で、
コン・ユとチョン・ユミさん出演で映画化もされているので、そちらもおすすめです。

本当に読んでほしい!と言いたい。
韓国が舞台ではありますが、1980年~1990年前半生まれの日本人女性なら
なおさら共感できる内容だと思います。


『僕の狂ったフェミ彼女』 ミン・ジヒョン (加藤慧 訳) 

こちらはフェミニズムをテーマとした作品です。
再会した彼女がフェミニストになっていた、というところから話は始まります。

文体は固くないので読みやすくおおすすめです。
彼氏視点で話が展開されるため、彼氏の気持ちや考えの変化も見どころの一つです。


『菜食主義者』 ハン・ガン (きむふな 訳) 

こちらは、2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの作品です。

フェミニズムを全面的なテーマとしている作品ではありませんが、
主人公の女性が文字通り菜食主義となり
その女性の様子と取り巻く環境を通して、韓国の縦社会や男尊女卑の社会が伺える作品です。

ハン・ガンさんは人間の内面を深く深く描く作品が多く
こちらの本もずっしりと重い読後感になるかと思いますがおすすめの一冊です。

心が温かくなる作品

『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』 ファン・ボルム (牧野美加 訳) 

こちらは、2024年の本屋大賞翻訳小説部門で1位を受賞した作品になります。
韓国でも電子書籍のサブスクで公開後にベストセラーになるなど、
人気のある一冊です。

会社を退職した女性主人公が、町の外れに小さな本屋さんを作り
そこで出会った人々との優しく温かい物語が心に響く素敵な作品です。

読んだ後に心がほっとする、いつまでも読んでいたいなぁ、と
登場人物の一人になったような、主人公を見守る一人として読み進めることができると思います。

『あやうく一生懸命生きるところだった』 ハ・ワン (岡崎暢子 訳) 

こちらは小説ではなく、エッセイになります。
仕事・人生に一生懸命に生きて、疲れたな…と思うときにこそ読みたい本です。

ちょっと私に向けた本…?と思って手に取ったのですが
もっと気楽に生きてもいいかもと心が軽くなったことを覚えています。

是非枕元に置いて頑張って疲れたときにふと読んでみることをおすすめします。

 

心にずっしりとくる作品

『アーモンド』 ソン・ウォンピョン (矢島暁子 訳) 

2020年の本屋大賞翻訳小説部門1位を受賞した作品です。
韓国のチャンビ青少年文学賞という賞も受賞しています。

表情のない少年の表紙が印象的な本ですが
「感情」を感じることができない少年が主人公の作品です。
感情を知らない少年に愛を注ぐ家族の姿が印象的です。

心が痛む話でもあり、決して晴れやかな読後感ではありません。
読みながら涙が流れることもあるかも…ですが、それほど感情を揺さぶる作品です。



本日は韓国の本を読んでみたいな、と思う方に向けて
おすすめの作品をご紹介しました♪

まだまだ面白い作品がたくさんあるので、
違う切り口でもご紹介できればと思います!

それでは、また次の記事で!감사합니다~🍀

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